雑談が止まらない

人生は闇鍋。推しも部屋も頭の中もごっちゃごちゃ!

【映画:岸辺露伴 ルーヴルへ行く】を観てきたよ(ネタバレあり)

岸辺露伴 ルーヴルへ行く」5月29日(月)の朝一回で、鑑賞してきたよ!
 まず、時系列関係なく、心が揺さぶられた箇所を叫びたいと思う。(ネタバレしまくってる。お気をつけて……)

 


 ぎゃぴぃ〜〜〜!!!! 
 高橋一生が、山村仁左右衛門!?!?
 岸辺露伴の中で、髷を結う高橋一生が観れるという事態が想定外過ぎて。ぶったまげた。
 文乃さんの奈々瀬と、一生さんの仁左右衛門のお芝居、壮絶だったね……。
 見た目からして、真っ黒に闇堕ちしていく仁左衛門の狂気から目を離せなかった……。
 そして「夫を止めるには、こうするしかなかった」って、現代の露伴先生に奈々瀬が心情を吐露するところが悲しすぎたよぅ。
 うう。めっちゃ泣いた。
 仁左右衛門は絵を描くことと奈々瀬の黒髪が大好きで、奈々瀬は不器用(社会的に)だけど情熱的で、愚直な夫を愛していて……。ただそばにいたかっただけなのになぁ……って。
 そうして呆然とした気持ちのまま、ぼんやりとエンドロールを眺めていたところ「岸辺露伴ルーヴルへ行く、テーマ曲『愛の遺伝子?』」の文言が目に入って……。
 山村仁左右衛門とそっくりな子孫の露伴先生に助けを求めた奈々瀬のことを思い出してしまい……。
 再び、ぶわぁ〜〜っと涙が溢れてきたのでした。
※上記は私が映画を見た時に抱いた感想ですが、ビジュアルブックをパラ読みしたところ、奈々瀬の本を読んだ露伴が仁左右衛門の記憶を追体験している演出とのこと。だから実際、顔が似ていたかどうかは定かでない。

 純粋故に狂気と化した悲しき純愛の山村仁左右衛門パートと、「あなたを守りたい」のピュアピュアキラキラな長尾露伴パート。どちらにも混じり気のない美しさを感じた。
 一方、おなじみの現代パートからは清濁合わせのんだ上で今を生きるたくましさと、「今の露伴と泉くんが、狂気に飲み込まれることはない」という安心を感じていた。(夏の日本、岸辺露伴邸。オークション会場。冬のフランス、パリ、ルーヴル美術館)
 高橋露伴のオークション会場で張り合いまくる姿や、パリに着いてすぐ、ホテル行って休憩したいって泉君が言ってるのに「ルーヴル直行だ」っつって、まるで気を使わない姿に「そうそう、これが露伴先生だよね〜」と嬉しくなった。
 たまたま贋作を売ってた窃盗団の罪を暴くことになったけど、それはまぁまぁどっちでも良さそうな、そこまで正義漢でもない岸辺露伴を改めて「良い!推せる…」と思った。
 あと、泉くんが執筆してるらしい「岸辺露伴ルーヴルへ行く、担当編集者日記?」の中身が気になり過ぎて妄想が止まらない、のは私だけ? 
 めっちゃ読みたいよ……。とりあえず泉くんは、編集者として良い漫画を描かせて売りまくりたいんだな。編集長の椅子、狙ってるな。
 欲望に素直なこの二人、ほんとに大好き。
 泉くんの魅力は、自らの欲望に素直なところと、他人への優しさが絶妙なバランスで共存してるところなんだよなぁ……と映画で改めて思った。
 天国のピエールを思い出して落ち込むエマに寄り添い励ます泉くん。人間の姿を借りた天使だった。
 自らのお父さんのエピソードを、悲しさを滲ませず、ほっこり温かな口調で話す姿に、感動を覚えた。確か25歳!?の女の子だったと思うけど、完全に私より精神年齢は上(私は体はアラフォー、メンタルは小5の、カレー沢薫先生いわく逆コナン状態のおばちゃんです)これからは敬意をもって「泉京香さん」と呼ぶ必要がある。てか、写真のお父さん、渡辺一貴さん……?
 

 どうしても言いたいことはあらかた叫んだので(ここまでで、既に長い……)
次に、ちょこちょこ気になったことなどを羅列します。

・最初の方に出てくる岸辺露伴の書斎のインパクト、凄くなかった!?
 薮箱露伴にすり替わった時の次点くらいには、カオスになってる気がした。
 吊り下げられたドライフラワーに鉱物。吊るされた紙。おまけに水槽にイカ!?
「え!?え!?犬の次は、イカ?? 飼うの?? 先生、ムツゴロウ?さんみたいになってる…どうしちゃったんだろう??」って、釘付けになったよ。
もう既に、「最も黒い絵」の世界?へ誘われていたのだろうか!?部屋はその人の精神状態を写す鏡ですね。くしゃってた時の十五先生の部屋や、橋本陽馬にボルダリングルームへと魔改造?されたミカちゃんの部屋を思い出した。

・バキンちゃんは今回、声だけだったね。ちょっぴり残念。だけど可愛い繋がりで言うと、「あなたを守りたい」の長尾露伴が、いじらしくて可愛い過ぎたよぉ〜!映画を観るまでは、「10代も一生さんで見たかったな〜」とか、2割くらい思ってたけど、長尾くんでほんと良かった!
 大人になってからいつの間にか少しずつ失うらしい、純粋さやひたむきさがたまらんかったよ……。

白石加代子さんが、気になって、気になって仕方なかった。和菓子食ってるだけなのに……。以前オカンが「藤原竜也目当てで芝居観にいったのに、白石加代子さんばっかり見てた」って言ってたのを思い出した。
 
露伴先生がパリでかけてたちっちゃ黒サングラスは、おばあちゃんからもらったもの? おばあちゃんがお亡くなりになっていたとしたら、遺品になるのかなぁ……。愛の遺伝子……。

・いつも色んなヘブドアポーズで我々を楽しませてくれる高橋露伴だが、両手広げてのヘブドアポーズ、映画館の大画面で見たらいつもの五倍…いや十倍、百倍!?カッコ良かった。

 最後に、私は七年ぶりの映画館だったのですが(前に映画館で観たのは「君の名は」だったw)「家でも映画見ることができるけど、やっぱ映画は映画館で見るのがイイ!テレビと全然違う!めっちゃイイ!」って、小学生みたいなことを思った。
 朝イチで鑑賞したので、人も少なく静かにゆっくり観れたのも大きかった。
 高橋露伴の邸宅で蝉がジージー鳴く音や鳥がさえずる音を感じられて、夏を感じた。長尾露伴を招き入れた奈々瀬が電灯を消す音とか、めっちゃ怪談ぽくてゾクゾクした。
 テレビとは、臨場感が全然違った。
 たぶん……いや必ず、もう一回は観に行くと思う。素敵な時間をありがとうございますと、映画を作ってくださった皆様にお伝えしたい……(涙)
 ほんと、良かった〜〜!